このたび、中国・中山大学哲学系より廖欽彬(Liao Chin-ping)教授をお招きし、以下の通り講演会を開催いたします。
廖先生は、日本哲学、東アジア哲学、比較哲学を専門とされ、『戦前台湾哲学諸相』や田辺元哲学に関する著書など、精力的な研究活動で知られています。
本講演では、「直覚と自覚」「感情移入の美学」「大乗仏教の空」という3つの視座から、世界哲学の文脈における東アジア哲学の可能性について論じていただきます。
登録不要でどなたでもご参加いただけますので、ご関心のある方はぜひお越しください。
講演会概要
| 題目 | 東アジア哲学を考える |
| 講師 | 廖欽彬 氏(Liao Chin-ping) 中国・中山大学 哲学系教授 |
| 日時 | 2026年1月23日 (金) 10:30 ~ 12:00 |
| 会場 | 名古屋大学 東山キャンパス 文学部本館 128講義室 |
| 言語 | 日本語 |
| 参加費・登録 | 無料・登録不要(どなたでも参加できます) |
| 主催・問合せ | 名古屋大学大学院人文学研究科 岩田直也 (n.iwata(at)nagoya-u.jp) |
講演要旨
今日において「東アジア哲学」は自明的な概念ではありませんが、現在推進されている世界哲学や漢語哲学の文脈において、その構築と論究は特殊かつ重要な位置を占めています。
本講演では、以下の3つのジャンルを通じて、東アジア哲学が成立する可能性を探究します。
- 直覚と自覚:
ベルグソンの日中における受容によって生まれた「直覚」と「自覚」の哲学の発展、および両者の違いを検討します。 - 感情移入の美学:
テオドール・リップスの感情移入の美学を軸に、この概念が「気韻生動(きいんせいどう)」を通じて日中においてどのように受容・転化されたのかを検討します。 - 大乗仏教の空とニヒリズム:
絶対の「空」や「無」、相対の「有無」を軸に、現代中国の哲学研究者によるニヒリズムの解釈とそれへの応答、そして京都学派がこの動向に提供しうる思想的資源について考察します。
講師プロフィール:廖欽彬(Liao Chin-ping)先生
中国・中山大学哲学系教授。専門は日本哲学、東アジア哲学、比較哲学。
主な著書に以下のものがあります。
- 『戦前台湾哲学諸相——実存的行旅』(五南出版)
- 『近代日本哲学中的田辺元哲学——比較哲学与跨文化哲学的視点』(北京商務印書館)
- 『宗教哲学の救済論——後期田辺哲学の研究』(台湾大学出版中心)
皆様のご来場をお待ちしております。